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テクノフェアやさばえものづくり博覧会のことを学生に聞いてみた結果が悲惨な状況とUターンの話

企業が学生に知ってもらうために展示会に参加してるけど

ぼくは偶然にも福井高専で専攻科の2年生と本科の電気の5年生に非常勤講師として接する機会があります。そこで専攻科の学生がテクノフェアでシーズ発表と言うのをしていたので、行った感想などを聞いてみました。専攻科の学生は自分たちが発表があるから全員が行くわけですが、5年生は行かなくてもいいので30人とちょっといるクラスですが2人しかテクノフェアには足を運んでいませんでした。

テクノフェアやさばえものづくり博覧会へ学生が行かない理由

その行った学生との会話の中ですごく興味深い話が聞けたのでちょっとブログにまとめておきます。

シーズ発表がなかったらテクノフェアには行っていない

テクノフェアには福井高専もブースを出していて、そこで専攻科の2年生は自分たちが研究していることについて、ブースにいて質問などを受けると言うことをしていました。そんなに質問もされずちょっと退屈だったようですが、シーズ発表がなかったら専攻科の学生たちは行ってなかったってことでした。テクノフェアにシーズ発表があるから行っただけで、自分たちで行ってみようとは思わなかったようです。

ただ、5年生のクラスで行った学生はここ数年は毎年行っていると言うことで、テクノフェアに自分から行くと言う学生も少なからずいると言うことはわかりました。

どこのブースが印象に残ってるか?

じゃあ専攻科の学生や行った学生にどこのブースが印象に残ってるかってのを聞いてみました。ほぼ全員がVRの体験が印象に残っているってことでした。あとはブラザー工業のレーザーマシンという感じでした。VRはやはり体験型と言うことで印象に残りやすいんでしょうね。

テクノフェアでのトレンド

でも、そのブースはどこの会社?

みんなVRは印象に残っているってことだったんですが、そこのブースの会社の名前を聞いてみたら、誰一人答えられませんでした。そうです、VRの体験は記憶に残っているのですがそこのブースをやっている会社名というのは全く覚えていないのです。これってちょっとびっくりしました。誰かは覚えているかと思ったのですが、誰一人答えられないのです。

VRの体験は記憶に残ってるのに会社名が残ってないって、企業としてはかなり問題じゃないかって思いませんか?お金かけてブース出して企業を知ってもらうって目的もあるはずなのに、学生たちには企業名がまったく覚えてもらってないのです。

さばえものづくり博覧会でも福井高専ブースがあったのですが...

テクノフェアの話が出たので、さばえものづくり博覧会のことも聞いてみました。

さばえものづくり博覧会も福井高専ブースがあってそこで学生が説明にテクノフェアと同じように立ってました。

さばえものづくり博覧会

さばえものづくり博覧会での企業ブース覚えているところはどこか?

さばえものづくり博覧会へ行った学生はかなり少ない人数だったのですが、その中でもどんな会社のブースがあったかってのを聞いてみました。

そしたらメガネの会社ばっかりでしたという回答。その中でもなんか会社の名前覚えているところない?って聞いてみたら1社だけ名前が出てきました。事前に社名などが知っているから覚えていたということだったんですが、多くの会社が出展している中で1社だけしか覚えていないと言うことでした。

あと印象に残ってるブースとしては、マッサージのブースで実際に体験してみたそうです。他には覚えていることって言ったら自転車に乗るロボットがあったとか。。。

さばえものづくり博覧会 ムラタセイサクくん

そして全体的な印象としてはお年寄りと子供が多いイベントだなと思ったそうです。

名前を覚えてもらっていなくてもいいのか?

テクノフェアにしてもさばえものづくり博覧会にしても、学生たちには魅力的ではなく、どんなブースがあったのかもほとんど覚えていない状況なのですが、これって結構大きな問題なんじゃないかと思っています。企業はお金を出して出展しているのですが、何のために出展しているのかって思いますよね。

学生たちに福井の企業を知ってもらうというのも目的としてあるのかと思いますが、ちょっと厳しい結果じゃないかなって思うのです。この二つのイベントともちょっといろんな目的がありすぎるんじゃないかと思います。いろんなターゲットを設定してしまって、結局だれにも刺さらないイベントになってるんじゃないかと思うのです。BtoBの感じも少し薄らいでいる感じもしますし。。。

学生たちに福井に残ってもらうのもいいけど...

福井の企業を知ってもらうと言うのは、たぶん卒業後の就職先として都会の企業ではなく、福井で就職して残ってほしいと言うことだと思うのですが、そこの考え方からちょっと変えた方がいいんじゃないかと思います。50周年の記念のイベントでいろんなところの市長さんたちが来て来賓あいさつをしたらしいのですが、福井で就職してってことをみんな言ってたらしいですね。

でも、よく考えて欲しいのですが、福井にずっと住んでるって本当にいいことなんでしょうか?ぼくは絶対に一度は県外に出て生活をした方がいいよって学生に言ってます。それが本人のためだと思うし、どうして福井のためにずっと福井に住んだ方がいいんでしょうか?ぼくには理由がさっぱりわかりません。

福井に残ってもらうことが本当にいいことなのか?

県外に出てしまうと戻ってこないってこともありますよね。確かに。

出ていくと人口が減少してしまうわけで、自治体としては良いコトではないと言うのは想像ができます。しかし、人口増加させようと言うのは現実的にはかなり厳しいのではないかと思います。それが若者が出て行ってしまうとどんどん人口が減っていくってのは容易に想像ができます。

しかし、自治体のためにみんな生きているわけじゃないわけですよ。それを自治体のために残ってくれって思うのがそもそも間違いなんじゃないのって思うわけです。若者にとって自治体のためなんて思うことなんて一切ないと言ってもいいぐらいですよね。

どんどん学生を放出して行こう!

新入社員の教育って絶対に大企業の方が充実しているってぼくは思うのですが、福井で同じぐらい社員教育に投資している会社ってかなり少ないんじゃないかと思います。商工会議所などでも新入社員研修をやっていますが、たぶん新入社員教育への投資って全然違うと思います。(これは商工会議所での新入社員の教育をしている人が悪いと言ってるわけじゃなくて)

そこで考えたのがどんどん学生を都会の大企業へ就職させようってことです。そして大企業でみんなしっかりと成長してきてもらうのです。

大切なのは地方に戻るときの受け皿

福井県でもUターンのための情報サイトとかもあるのですが、あまり知られていないのが実情じゃないかと思います。ここをどうやって知ってもらうようにするかと言うのもポイントだと思うのですが、ぼくが高専を卒業してUターンしたときに思ったのが、それぞれの大学や高専でUターンの情報がちゃんとあるかどうかってことじゃないかと思います。ぼくの場合は先生にお願いして福井の企業に入ったけど、こういうマッチングができればUターンもしやすいですよね。

福井高専以外の学校にはあるのかもしれませんが、福井高専は残念ながらそういう仕組みがないんですよね。もう少し福井県などの自治体と連携して大学や高専などでUターンの受け皿ができるとミスマッチも少なく、福井での再就職もできるんじゃないかなと思います。

大企業での経験は福井でも絶対に使えると思うし、福井の中小企業でも給料などの待遇は確かに悪くはなるかもしれませんが、やり方によっては大企業よりも給料を取れるようになったりするんじゃないかと思います。企業にとってもそういう人材がいた方が、今までのやり方で良かったと思ってたことが案外そうでなかったりってこともあるんじゃないですかね。即戦力が得られるのは新卒の社員を教育するよりもパフォーマンスはいいのは当たり前ですよね。

自治体も囲い込むんじゃなくて戻りやすい環境を

とにかく若い人たちを流出させないようにってことを考えるより、戻ってきやすい環境を整えるってことを考えた方がいいですよね。とにかく出ていかないでって言うよりも、休みの日の過ごし方とかこういう趣味の人には、こんな生活もできますよとか。そこに住むことによって得られることが何かってのをしっかりと伝えられるといいんじゃないかと思います。ぼくが福井へ帰ってきて良かったと思うのは海です。船やダイビングなどいろんな海での遊びができます。そりゃ都会でもできなくはないですが、圧倒的にかかるコストが違います。

仕事と趣味などの組み合わせにあとは衣食住と言う部分がしっかり合えばUターンやIターンなど増えてくると僕は思います。

すでにそんなことやってるよって言うことだったら伝わってないって問題なんでしょうね。

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