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鯖江

ウェアラブルアプリコンテストの審査員をして思ったこと

鯖江市主催のウェアラブル(電脳メガネ)アプリコンテストの審査員しました

4回目となる鯖江市主催のウェアラブル(電脳メガネ)アプリコンテストの審査会が、先日の土曜日午後に鯖江市役所4階ホールにて行われました。そこで今年も審査員を務めさせていただきまして感じたことなどをちょっとまとめてみました。

ウエアラブルアプリコンテスト

まずはアプリコンテスト公開審査会・表彰式の概要を。

企画部門には最終審査に残ったのは5作品。アプリ部門(実際にアプリを作って審査に臨む)には1作品の応募で自動的に最終審査に残るって感じでした。

審査員は、
蘆田 昇氏(福井工業高等専門学校元教授)
津田敦也氏(セイコーエプソン(株)ビジュアルプロダクツ事業部HMD事業推進部長)
牧野百男氏(鯖江市長)
大木哲郎氏(福井県産業支援センター)
竹部美樹氏(NPO法人エル・コミュニティ代表)
福嶋祐子氏(ミーツ・コミュニケーション・デザイン代表)
福野泰介氏(株式会社jig.jp代表取締役社長)

と、ぼく田辺一雄の合計8人という審査陣です。

最初にエプソンのHMD事業推進本部長の津田さんの話し

HMD(ヘッドマウントディスプレイ)にはいくつかのタイプがあって、両眼のものや単眼のもの、完全に外からの光を遮るもの、透過型などいろいろとあるわけです。そしておもしろいなって思ったのが、多分普通に使ってる人にはあまり意識なく使われているであろう光学系の話しが個人的にはおもしろかったです。

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あと、HMDの話しとはちょっと別ですが、なんでもできるものは何もできない。それが何なのかわからなければ意味が無いってことをおっしゃっていました。なんでも屋的なぼくにとっては出来ないことと出来ることもうちょっとはっきりさせようと思った次第です。

ウェアラブルアプリ企画の部

ウェアラブルアプリ企画の部は5作品が最終審査に残りました。

1.スポーツ観戦めがね 溝畑雅之さん(滋賀県大津市)

コンセプト:「さらに楽しく さらにリアル!に」

特徴:スポーツ観戦で足りない不満を解消!スポーツ初心者も楽しく観戦

という企画。いろんなスポーツがあると思うのですが、競技場で実際に見るリアルとそこにウェアラブル端末で与えられる情報やプレイバック動画が見られるというもの。さらにどういった場面をプレイバックしているかやどういうところを見ているかなどの情報から、いろんなマーケティングにも利用できるようになるって、完全にビジネスプランな提案でした。実際にこういった企画は進行中らしく大手の資本がやりだすんでしょうね。結構近い未来に実現されるんじゃないでしょうか。

2.福祉型スマートグラス 小山昭則さん(熊本県合志市)

コンセプトと特徴:グーグルグラスの登場以来、メガネ型ウェアラブルデバイスの注目度が高まっている。コンセプトとしてはスマートフォンの延長が殆どでイノベーションは感じられない。メガネの価値を見直し、福祉型をコンセプトに余計な機能を付けないウェアラブル端末を世に出す事で新しい価値創造を実現する。

ってことなのですが、プレゼンがSkypeで行っていたのでちょっと審査会場との意思疎通が難しい部分もありましたが、プレゼンがちょっとぼんやりとしすぎててイメージが難しかったです。福祉型をコンセプトに余計な機能をつけないってことなんですが、あまりセンサー類も削るわけでもなくアプリの機能ってことなのかなっても思ったりしました。

3.「次世代型・街コン」〜近松の町での恋イベント×ウェアラブルで、未来の人材確保へ〜

コンセプトと特徴:JK課は「故郷への参画を通じて、地域に愛着を持つ若者の育成」として鯖江市内の人材を地元に定着させる狙いがあると伺いました。くわえて”街コン”は鯖江市外からの人材確保の調書が見込めます。つまり企画次第で「日本工芸に興味のある外国人」「地方で第2の人生を送りたい方」「農業を志す方」など、少子化や晩婚対策だけでなく、鯖江という土地に移り住む生計も要素として盛り込みます。(途中省略)

特徴:つまり、鯖江市の特色である、IT推進×データシティ×ウェアラブルアプリを活かした”次世代型の街コン”として、この話題性&イベント力で打開します。人間の感情を”見える化”に挑戦し、カップル率&成婚率を高めます。そして近松文学の原点でもある鯖江での”現代の恋物語”を実現させるのです。

と、かなり盛った感じですが(笑)、プレゼンなどもわかりやすかったって感じがしました。ウェアラブルアプリで相手の心拍数が上がってるとか、自分と趣味など合いやすい人がどこにいるか、いる場所へのナビゲーションなどいろいろと便利そうなんですが、相手の感情がわかるのって人としてどうなんだって事が審査の協議の中で出てきました。ぼくもそこまで必要ないかなぁと思うのですが、婚活イベントを2回、鯖江ライオンズクラブでやってみて、なかなか声をかけられない男子がいたりするので、そのあたりは何かアドバイス的なものがあるといいのかなぁと思ったりしました。

ただ、人の出逢いってなんて言うか、同じ趣味だからとかなんかそういうの超越するときがあるんじゃないかなぁとか思ったりするんで、スカウター見たいにこの人落とせるとかそんな使い方ってちょっとイマイチかなって思いました。ただ、婚活イベントでゲーム的に使うのもありだなっては思ったわけで、この企画が最優秀企画に選ばれました。

4.くろ〜す! 大村妙子さん(福井市)

コンセプトと特徴:”DIY女子の見方!”最近はやりのDIY!お部屋の模様替えやリフォーム、簡単家具作りのとき、いろんな材料や塗料、壁紙・カーテンなど、結構高額で買って(出来上がって)から失敗したくない!でもなかなかイメージが・・・というとき活躍するアプリ

もちろん、新築のインテリア選びにも。

大村さんといえば、福井のアロマハウスの奥さんですが、家具を買ったりするときに入らないとか、そんなことで結構お困りになったようです。長さが測れたり、自分の部屋にその商品が合うかどうかを合成してみて、部屋全体のイメージがわかるとかそんな感じのアプリが欲しい!ということでした。結構この手のものは出て来てますよね。うちの会社でもウォールステッカーを販売しているのですが、マーカーを貼付けてそこにARでウォールステッカーを貼ったらどんな感じになるかってアプリがあるといいねって話しをしたことがありました。

あと、ぼくがこのアプリにあったらいいなって思ったのが、入り口とか狭い場合に、商品情報読み込んで狭い通路が通れるかとか、こんな感じだと通れますみたいな情報が教えてもらえるといいんじゃないかなぁなんて思いました。

5.鯖江単位めがね 吉越輝信さん(千葉県習志野市)

コンセプトと特徴:”鯖江単位めがね”アプリを通してみると、様々なものがわかりやすい鯖江の単位に置き換わる。

例えば100m走の選手をアプリを通してみると、スピードがkm/hといった数値での表示ではなく、例えば”つつじバスのスピードと同様”と、ツツジバスの写真や走っている動画が表示されたり、ウェアラブルメガネを通してみると大きさと形状からだいたいの重さを測定し、例えば”西山公園のレッサーパンダ100匹相当”と、レッサーパンダの写真や動画が流れたり、周りの音の大きさをウェアラブルメガネが測定したら、“8番ラーメンの店員さんが厨房にオーダーを入れる際の声の大きさ”と、8番ラーメンのメニューやオススメ商品の紹介が流れたり、ある高さや長さをウェアラブルメガネが測定したら、牧野市長を縦に5人並べた長さ”と牧野市長の笑顔が表示されたり、ウェアラブルメガネで測定した早さ、重さ、高さ、音、におい、明るさなど鯖江のいろいろなモノの単位に置き換えて表示するアプリ。

一番ばからしいアプリの企画です。でも、ばからしくておもしろいなぁって思ったわけですが、それだけだと一瞬でなんか終わってしまいそうな感じもするなってことが審査会で話しがでました。なんかもうちょっとがあると良かったんですがね。

アプリ企画部門はなかなか接戦でした

5つの企画が公開プレゼンテーションでしたが、プレゼン力でもちょっと差がでてしまうかなとも思うのですが、最優秀賞は街コンアプリの企画で、実際にこれは一部機能をなくしたりしないといけないかもしれないですが、鯖江で街コンとかやってみるとおもしろそうですね。

ただ、やはり相手の心理状態が手に取るようにわかったりするよりは、多少駆け引きがあったりした方が恋は盛り上がるんじゃないかなとか思ったりもしますが、企画から実際にアプリを作ってフィールドテストをやってみるってのが、そんなに遠くない未来にあるんじゃないかと思います。

アプリ部門の審査は1点のみ

実際にウェアラブルメガネを使ったアプリを作ってもらいそれを審査するアプリ部門は応募1点のみ。やっぱりアプリを作るまでになるとなかなかハードルが高いんですかね。

歩行者教育システム 青山真也さん(秋田県秋田市)

福井県の世帯当りの車の保有台数は全国で1位である。また、1人当たりの車の保有台数も全国7位と生活を送るうえで車が必要不可欠なのは明らかである。しかし、人口10万人当りの交通事故死亡者数は全国で1位である。中でも福井県は高齢化がすすんでおり、特に高齢者の死亡事故が多くなっている。近年、車の安全走行に関する技術は飛躍的に進んでいるが、歩行者の交通事故を減らすためには、車の安全走行だけではなく、歩行者自身が安全確認の重要性を学び、横断のための正しい判断ができるように教育し、交通事故が少しでも減らせたらと思いこのアプリを制作しました。
システムの特徴は、車道にARを用いて仮想の車両を提示し、利用者は提示された環境下を横断してもらう。また、仮想車両と利用者が擬似的に衝突した場合には衝突したことをアナウンスし歩行者を教育する。

と言うわけで、ARマーカーを道路に置いて、そこに仮想の車が通ってきて横断歩道を安全に渡れるかというアプリです。

ただ、ぼくも質問というかちょっと意見したのですが、横断歩道に人がいたら本当は車止まらないといけないわけなんですよ。確かに歩行者が安全に渡れるかという判断も大切ですが、これ車を運転する人に横断歩道のところに置いたマーカーに仮想の人が出て来てちゃんと止まるかって方が大切なんじゃないかなぁなんて思ったわけです。

なんとなくおもしろくなってきたウェアラブル市場

ハードウェアはいろいろと出てきましたが、やっぱりアプリがないとイマイチぱっとしないですよね。第4回のアプリコンテストにしてようやくなんか使えそうだなって思う企画などが出てきました。

ぼくはウェアラブルメガネはそんなに盛り上がらないかなぁって思ってる人なんですが、GoogleもGoogle Glassがなんか止まったみたいだし、なんとなくちょっとしばらくは落ち着くのかなぁなんて思ってます。ただ、BtoBというか専門的なところでこういったツールって使われてくるってエプソンの津田さんもおっしゃっていて、ぼくもそこはだんだんそうなってくんだろうなって思ってます。

スポーツ観戦でのウェアラブルメガネの企画なんかは結構テレビ局とかいろいろとやりそうですよね。こういうところからウェアラブルの世界が広がっていくといいですね。

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